◆良かった点
・冒頭に横断的関係構築の流れを示してくれたことで、認識を改めることができた。
・GDの目的が何度も確認されたことで、当事者意識をもってGDに臨めた。
・GDの目的そのものが今後に活かせる実用的なものだった。
・学習目的(めあて)を達成してほしいという思いが伝わってきた。
・ファシリ側が答えを用意している形式ではなく、ゼミ生が結論を出すという形式が新鮮だった。
・ゼミという身近な事例で当事者意識をもって考えることができた。
・実際に山岡ゼミで起きたことを取り上げていたため、教科書内容の理解深化(インプット)と実戦的なアウトプットの両方を行うことができた。
・ケースの議論と一般化の議論に分かれて展開されていた。
・議論をした甲斐があったと実感できた。
・長めの個別GDでも議題が豊富で、テンポよく集中して臨めた。
・聞かされるGDではなく、自分が参加していると実感できた。これまでのファシリと違い、多くの人が議論に参加できた
・ゼミ改革に関するGDで、しゅんじさんにしかできないGDだと感じた。
・いつもゼミ全体の前だと少し暗くなる印象があったが、今回は普段のしゅんじの明るさが出ていたことで全体も明るくなっていた
・冒頭の説明で、声が明るくて内容が入りやすかった
◆改善点
〇個別GD
・ファシリを事前課題の設問に集中させたほうがよかった。
・大きな設問を2つ同時に課したため、グループワークの負荷が大きかった。設問ごとにフェーズを分け、グループからの質問を受け付けながら進めても良かった。
・個別GDの問いが分かりづらく、混乱を生んだ。
・時間が足りなかった(事前課題の内容を生かせなかった)→質問量を減らす、答えやすい問いにする
・一つの選択肢を選ぶ場合の良い条件と悪い条件を考えるほうが、取り組みやすそう。
・事前課題の回答結果がタスクフォースとチームの2つのみだったことから、その2つに議論を絞ってもよかった
・一般化が目的であれば、最初からそれだけを議論するでも良かった(ケースと一般化の場合で、議論内容が似ていたため)
・身近なケースだったため、自分たちの経験に置き換えるなど主観が入り過ぎた。議題一つ一つに当てる時間が短かったことも、これに拍車をかけていた。
〇全体GD
・議論結果の共有時間が短く、比較して理解を深めるなどができなかった。かなりのスピードで過ぎ去ってしまった。
・単なる共有にとどまっていた。共有掲げていた「目的」達成のためにも、まとめ時間や一言挟む時間を確保すべき。
〇態度
・説明途中に念押しで「はい」ということが多く、圧迫感があった。
〇その他・全体
・議論結果のパワポへの転記がせわしなかった。Miroを使って一枚のボードにまとめるとよかった。
・ケース文の内容として、責められている気持ちになる人がいるかもしれない。
・ファシリテーターの役割が司会にとどまっていた。議論促進のための問いかけや意見の投げかけを行えていなかった。
・一つ前に戻ってみるという構成ではなく、前進のみで進む構成のほうが分かりやすい。
・個別GDでやることの説明は不要。されても理解できなかった。
・口調が硬くて理解に時間がかかる。意識的に言葉の難易度を下げたほうが良い。
◆みんなからの「ここ、気になります」
・全体GDで時間があればしよう思っていたことがあれば気になる。
→上記改善点に書いているような、一言まとめをするつもりでした。あとは春学期の僕の担当回でしたような、「ゼミ全体としてこういう方向性ですね」のような全体へのまとめも余裕があればする予定でした。ただ、後者が時間的に無理なのは事前に理解していました。
・例えば「連絡調整役のメリットを考え、そこから連絡調整役を選ぶ際の・選ぶといい条件や場合を考える」という方法で個別GDを行ったが、ファシリの意図に沿っていたのか気になる。
→こちらの意図に沿ってます!ただ、メリットそのものが選ぶと良い条件になっている場合が多い印象だったので、そうやって段階を踏んで考えてもらうことは想定していませんでした。条件を考えるときに自然とメリットについても考えるだろう、というイメージでした。
大風呂敷を広げてしまい回収しきれなかったというのが、正直な感想です。
改善点でゼミ生から提案があったように、
・ケースと一般化ではなく、ケースだけを取り上げる
・各グループで2つの横断的関係を考えるのではなく、1つのメリットデメリットを考える
と設定したほうが、結局のところ参加者が理解しやすく議論しやすいGDが行えたのかなと思いました。参加者目線でも一応考えたつもりでしたが、「つもり止まり」だったことを痛感…
とあるファシリの先人によると、GDの時間設定は10-15分余るくらいでしておくと良いそうです。これからファシリを行う人は、参考にしてみてください。
また、今回強く意識したのが「ゼミ全体で結論を出す」というものだったので、結果がどうであれ新鮮なものを見せられたようで何よりでした。
*個人的にうれしかった点
「いつもゼミ全体の前だと少し暗くなる印象があったけど、今回は普段のしゅんじの明るさが出ていた」
→なるほど…
大勢の前で話すことへの抵抗は強くないはずなんだけど、個人的にゼミで話すのがずっと苦手です。これは何のコンテンツかに関係なく、例えば気づきスライドや4分息抜きプレゼンでさえ同様に苦手。
なんでなのか考えてみたところ、相手に何を求められているのか分からなくて不安なんだと思います。5人とか少人数であれば、ある程度相手に合わせることができる。40人とか大人数であれば、相手のこと一人一人を考えなくてもよいとふっ切れるから、気楽にできる。
でも、ゼミのように、20人と中程度で、しかも全員知り合いとなれば、少人数でも大人数でもないことと知り合いに意味わからんことを堂々と話せる自信がないことが相まって、明るくなれないんだと思います。
気づきスライドと4分プレゼンを使って密かにもがいていたので、結果が出たように思えてうれしかったです。