こんにちは。今回のファシリを担当したのんです。輪読も3回目となり20期も雰囲気が掴めてきたのかなと感じています。今回の輪読について、ファシリを1人で担当することが決まってから正直かなり不安を感じていました。ゼミ活動の半分の時間を1人で動かすという責任感と、その時間に見合う学びにつながる活動を企画できるかの2点が大きな懸念点でした。今回のGDでは、職場における理想の人間関係を考えてもらい、中間管理職という板挟み的な立場からそれを実現する具体的行動を検討してもらうことで理論のみでは分からない実現の難しさを実感してもらうことを目的に設定しました。GDの内容を考える際大きく2つの課題がありました。
1つ目は、心理的安全の効果か実現のどちらに焦点を当てるかという点です。心理的安全がある環境とない環境でのロープレを行い効果を実感してもらうという内容も検討しましたが、ロープレ未経験の20期がいる中で曖昧な設定の中でロープレを行うのはリスクが大きいと考え後者を選択しました。心理的安全を実現する上での行動は教科書に8つ記載されていました。打ち合わせの際にそれを参考に考えてもらうのかゼミ生独自に考えてもらうのかという質問を受け、独自視点から新しい発想が生まれた方が学びになるのではと考えGD3で振り返るまではヒントとしてそれを示すなどはしないことにしました。結果的に、上司の上司にアプローチをかけ理想の人間関係を実現するという方法を取る班があり、心理的安全とは離れたものの新しい視点の獲得に繋がったのではないかと感じました。
2つ目は、GD2の設定の具体性の程度についてです。GD2は、中間管理職という立場でGD1で考えた理想の人間関係を実現するための具体的な行動を考えてもらうという内容にしました。GD1での発想を制限したくなかったことから打ち合わせ前はかなり抽象的に状況を設定していました。しかし、先生からより具体的な行動を考えてもらうためには想像につながる設定を設けた方がいいというご指摘を受け、上司や部下の状況をある程度具体化しました。その内容を考える際、自分の発想力の無さに気づきました。個プレの内容を考えている際も抽象的に内容を思いついてもそれを具体に落とし込むことが苦手だったことを思い出し、新たな課題を発見する機会となりました。最終的に状況設定はしたもののあまり納得のいくものではありませんでした。その中でも、ゼミのみんなが課題に真剣に取り組んでくれたおかげで意味あるGDとすることができました。しかし、懸念点として状況を具体化したことでGD1と2が噛み合わなくなる可能性があることは挙げられており、実際に1班その状況となりGDの内容がかなり難しくなってしまったのは反省点です。GDで出されるであろう案を検討しそれを満たす状況設定を考える必要があったなと感じました。
今回のファシリは、大半を自分で作成することで発想力の欠如という新たな課題を発見し、人と一緒に考えるからこそ内容の問題点を発見し対処できるというチームプレイの利点に気づく機会となりました。ファシリを行うのは今回が最後になりますが、今後に繋がる学びを得られたので合格点だったかなと思います。長々とした文章となりましたが最後までお付き合いありがとうございました!