横浜国立大学 経営学部

【さえ】15期個人プレゼン振り返り

山岡ゼミナール - 横浜国立大学 経営学部

 今回の個人プレゼンを振り返ると、非常に悔しいものだったと感じます。明らかに「検討不足感」「準備不足感」が残る中での発表だったからです。丁寧に進めていれば避けられたはずの事態に多く直面してしまい、その過程が何よりも後悔を感じる要因となりました。
 
 そこで、ここでは、具体的に何について「検討」をし、何を「準備」すべきだったかを、皆さんから貰ったFBを元に、いくつか具体化してみました。



◆何について検討すべきだったか

ここでは、特に「必要だったのに大きく抜け漏れていた」と感じた3つについて書きます。

・「なぜ、絵本市場の強化ではなく、新たな市場に乗り出す必要があったのか」について

→「こんな事業を提案します。これはこんな効果があるんです」という説明のみだと、聴衆はその手段である必要性を感じることが出来ないため、「他の方向性でも良かったんじゃない?」と、企画を前向きに検討して貰いにくくなる。よって、「どうしてその手段を執ろうとしているのか」について丁寧に考え、聴衆に示す必要があった。示し方については、岩とゆうたが「考えられるアプローチを示し、そこから検討する」という方法を採っており非常に納得度が高かったため、それを参考にする。


・「課題に対してどのような手段が適切だったか」について

→今回、「カタログギフト」を思いついたとき、それに固執してしまい、「本当にその手段は適切なのか」について十分に検討しませんでした。ここは非常に大きな反省点です。その結果、FBの中でも「普段絵本をギフトに贈らない人は、絵本のカタログギフトが売られているのを見て、果たして贈るようになるのか?」という指摘を受けたりと、プランの「効果」や「必要性」の部分に関して、聴衆に多くの疑問を持たせたままで終わってしまいました。もしカタログギフトを提案するなら、「どうしてそれが適切なのか」について、他の手段と比較をしたり、プランを見る立場を変えて検討する必要があったなと思います。(そもそもカタログギフトに固執することなくアイデアを考えるべきだったと感じています)


・各ステークホルダーはメリットを受けられるのか

→今回提案したプランでは、ステークホルダーへのメリットを充分に検討できていなかったと感じます。プランについて説明する際、福音館書店と赤ちゃん本舗、顧客へのメリットをいくつか考えては見ましたが、振り返って見たときに、実行に移すにはあまりに弱いものだったと感じます。弱いと感じた要因は、挙げたメリットが、「企業の抱える課題」に直結しないものだったからだと考えています。赤ちゃん本舗はブランド名が強みなのに、「知名度を上げることが出来る」というのは意味が無いのでは無いかという指摘があったり、ギフトを貰う側ではなく、贈る側が抱える悩みに充分な言及ができていなかったりといった具合です。次からステークホルダーのメリットを考え、示す際には、それぞれが抱える課題をどのように解決できるのか、という視点から攻めていこうと思いました。



◆何を準備すべきだったか

・発表練習!!!!!!!!!!!!

→声を大にして言いたい。私はアドリブがとても苦手なので、徹底した発表練習が必要でした。ここに時間を割けなかった要因は明らかにスケジュール管理にあります。資料が完成したタイミングがとても遅かったのです。そして、そうなった要因も明らかで、「余裕がないのに慣れていないことをした」からでした。今回、発表原稿(箇条書きではなく、ガチガチのもの)からつくり、その後でスライドをさくせいしました。そうすることで、より発表に適したスライドが作れると考えたからです。試み自体は悪いものではなかったのですが、しかし、いつも発表の仕方をなんとなく意識しながら先にスライドを作成するプロセスを踏んでいたため、その逆を行うことは慣れておらず、非常に要領は悪かったです。新しい試みをするのであれば、自分に与えられた時間を見ながら冷静に行うべきだったと反省しました。(ちなみにですが、ぶっきーがFBで教えてくれた「録画して自然に話せるようになるまで何度も練習する」は、凄く自分に合っていると思ったので実践しようと思います)。


・スライド・発表内容の情報の取捨選択

→資料作成、発表練習のどちらにおいても必要な、「伝えたいことの取捨選択」を今回は非常におろそかにしていました。今回のプロセスだと、発表原稿を作成する時点で取捨選択が出来ていれば良かったのですが、ここも完成時点がとても遅いタイミングであったため、充分に絞る・追加することが出来ませんでした。


◆さいごに
今回、振り返ったとき、問題の根本は「スケジュールの立て方」であると痛感しました。「いつまでに〇〇を考える」と組んだのですが、そうすると、私は重要事項を十分検討しないまま思いつきの案で進んでしました。このことから、私には、「○○のサイトで〇〇の調査をする」といったように、いつ、具体的に何をするのかを記す方が適しているように感じました。これから本選考・卒論に挑む前に、自分の情けない部分とそこへの対策に気づけたことは、私にとって大きな収穫とも言えるかも知れないなと思いました。




◆おまけ
 逆に、今回のプレゼンの中で少しだけ良かったと思う部分もあります。それは、発表の途中に「自分が安心できる要素」を忍ばせる、というものです。私の発表の場合、それは母の写真でした。このスライドが出てきたとき、一度私の中で気持ちを入れ替えて話すことができたように感じます。(ちなみに、その前のプレゼンでは「ちんすこう」のスライドがそれにあたりました)。小さなジョークでもスライド内の小ネタでも何でも、自分がそのことについて話すとき、少しだけ安心できる、という要素を入れることは、発表しながら自身を落ち着かせる上で効果的であると感じました。参考程度にどうぞ。

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