横浜国立大学 経営学部

【たろう】第9回 ファシリ 振り返り

山岡ゼミナール - 横浜国立大学 経営学部

こんにちは。

山岡ゼミ18期のたろうです。

6/29の第9回輪読でファシリを務めたので、その振り返りをしていこうと思います。

 

今回が初めてのファシリだったのですが、これまで約1年間輪読を行なってきて、ファシリの要点は理解できているつもりでした。

例えば以下のようなもの

・GDが難解すぎてはいけない

・答え方を明確に提示するとみんなの満足度も理解度も上がる

・時間に余裕を持った方が印象が良い

・最初にテーマを伝え、GDに一貫性を持たせるべき

・GDの設定を曖昧にしてはいけない

 

これ以外にもたくさんあって、重要な要点はおおよそ網羅できてるからきっとうまく行くなあと思いつつ当日臨みましたが、

実際は想定外の問題(想定することはできましたが)に多くぶつかり、満足いくものにはなりませんでした。

 

今回のファシリで学んだことは大きく3つ

  • 与えられた答えより、生み出した答えこそ、こころに残る
  • GDの設定は抽象的にすることで曖昧さを取り除け
  • 皆伝はするな

 

与えられた答えより、生み出した答えこそ、こころに残る

今回のGDでは、主張の説得力を補強するための体験をしてもらう、という方針だったので、

僕がしたい主張の根拠を、みんなに体験を通して実感してもらいました。

そしてその後に僕の主張をしたことで、割と説得力と必然性を持って主張ができていたと思います。

ただみんなのリアクションはそんなに良くなく、ちゃんと伝わってるのか分かりませんでした。

おそらく原因は、みんなは答えの根拠を体験しただけで、

  • 答えはあくまで与えられたものだったこと
  • 自ら答えを導く工程を踏んでいないこと

が考えられました。

答えを与えられるやり方では、その答えがこころに残るかは

当人の今後の姿勢に依存してしまいます。

皆さんにも実感はあると思いますが、

結局自ら生み出した答えのみ、誰のこころにも留まるものなんですね。

 

 

GDの設定は抽象的にすることで曖昧さを取り除け

今回くまちゃんから、事前課題の設定における

「主観なのか客観なのか」の線引きが曖昧で、

問題文のニュアンスとかも加味して、僕の作った課題の欠点を指摘してくれました。

「GDの設定を曖昧にしてはいけない」というファシリの要点を理解していたからこそ

僕なりに今回のGDの設定は曖昧さを極力排除したという矜持のもと提示していたので、

みんなが曖昧さを覚えているのを見て、少し困惑しました。

僕のGDの設定に曖昧さが含まれた要因は色々と考えられますが、

おそらく細かく設定をして、自分の中で定義を無意識に設けて、

その定義に沿ってかっちり話を進めていた、などの要因が考えられます。

これらは「具体的すぎたから」という言葉にまで還元できるかなと思っていて、

カチカチに設定するからこそ、ズレが目立つし、

僕なりの定義そのものへの疑問なども生じてしまうんだ、と僕なりに考察しました。

だからこそ、抽象的にすることで曖昧さを消すべき

与える情報を少なくして、簡単な情報だけを用いて

よりエッセンシャルな部分の話し合いをさせるべきなのかなって思いました。

(ここのまとめもちょっと曖昧に書いてみましたが、こういうところの曖昧さは良くないですね)

 

 

 

皆伝はするな

輪読のテーマを考える中で、輪読本を読み込んでそれに対していろんな考えが僕の中で生まれました。

あれも伝えたい、これも伝えたい、この考え方が面白い

みんなに伝えたいことが山のように。

ただそれを輪読中の1時間10分で伝え切るのは相当苦労するし

その結果、全てを満足いくまで伝えられるなんてことはほとんどないと思います。

それに何より、僕の考えたことを完成されたパッケージとして全てみんなに伝えるのはどうなのだろう。

僕の考え方を衣服のように外付けして消費するだけで終わるような気がしました。

与えられた後に、それを自分の手で完成させる。

未完成の部分を自分で想像する。

こういう工程を踏むことで、与えられたモノに思い入れが生まれるし、

与えられた考え方が、身に染みてくるんだと思います。

全てが明かされた状態ではなく、曖昧さをあえて入れる。

「いき」の正体は曖昧さだと読んだことがありますが、

「いき」なGDを作るには、曖昧さが大切なのかもしれないですね。

 

皆伝してはいけない。完成させるのは聞き手だと学びました。

 

 

 

 

 

以上が今回のファシリを通して僕が学んだことになります。

やはり相当の思い入れを持って取り組んだものからは

色々なことを学べますね。

こういう経験則こそ、人の人格を形成して行くのだと信じています。

だからこそ、自分から学ぶ姿勢を忘れずに、今後もゼミに取り組んでいこうと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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